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東南アジア某国に、第二次大戦の慰霊旅行で行った。近くの林をぶらぶら歩いていると、そこに作業着を着た男の人がちょこんと座っていた。ここの気候には慣れない、国に帰りたい、とか、彼は物悲しい声で話してたのは覚えている。

ほんのりと怖い話スレ その108
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1429018865/
483 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/16(土) 17:42:09.83 ID:wx27u4t30.net[1/2]

いつだったか、東南アジア某国に、
第二次大戦の慰霊旅行で行った際。

(と言っても当時の私は、慰霊なんて高尚なことを理解出来る年齢ではなく、
外国に旅行に行けるなら、
と深い理由もなく両親に着いて行ってただけだった)

無事に向こうの空港につき、両親の目的の場所に、車で向かう。
青々とした林に通る未舗装道路を少し行き、
ボロボロのコンクリートの建物がある場所で車は止まった。

あなたはそこら辺で遊んでなさい、
遠くへ行っちゃ駄目よ、と母に言われ、
言われるまますぐ近くの林で地面を弄ってた。
両親は現地の人と熱心に話し込んでいた。

日本では見たこと無い草が沢山生えてたので、退屈はしなかった。
近くの林をぶらぶら歩いていると、
少しだけ開けた場所に出た。真ん中に近いところに丸太が置いてあって、
そこに作業着を着た男の人がちょこんと座っていた。
彼は私に気がつくと、こんにちは、と挨拶してきた。

てっきり現地の人だと思ってたので、
つい驚き、上ずった声で挨拶を返してしまった。
私がばつの悪い顔をしていると、
男の人が、座りませんか、と笑って言ってくれたので、素直に隣に座った。

不鮮明な記憶だが、
ここの気候には慣れない、国に帰りたい、とか
(私は学校の事とか)を、彼は物悲しい声で話してたのは覚えている。
子供心でこんな外国で働いてて大変だなぁと思い、
近くに生えてた小さな花を摘んで、男の人に差し出した。

彼は困ったように笑ったので、
根っこが気に入らなかったのかと思い、
根っこをちぎって捨て、
改めて渡そうとして向き直るともうそこに誰も居なかった。





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嫌われたのかと思い少々ショックだったが、
時間も時間だったので両親のところに戻った。

まだ現地の人としゃべっててうんざりしたが、
草を弄ってるとそんな気分も薄まっていった。無事に帰国し、
夏休みの宿題日記に旅行の事を書くうちに、
あの男の人で失敗したなぁと思い出していた。

彼の格好が旧陸軍だと知ったのは二十代後半になってからだ。
彼の隣に座った時の、あの汗と土の匂い、
屈託の無い笑顔は、今でもはっきり思い出せる。


485 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/16(土) 20:28:35.84 ID:dJn3EYQHO.net

>>483
良いほんのりをありがとう
英霊は慰霊団について帰ることがあるという話を聞くので
その方も帰国できているといいね
「国に帰りたい」だなんて、せつない…


511 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/17(日) 13:00:11.61 ID:pI5OC7Cg0.net

>>483
もしかしたら
お花を手向けられて成仏なさったのかもしれない
そうだったらいいね

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